ひとりごともつぶやけない

3月の独り言はお休みさせていただきます。開業して16年、初めてです。

ものすごく忙しいのと、仕事だけでなく私的にも雑用が増えて、3月は毎日せいいっぱいで、独り言をつぶやく暇もなく忘れていました。年を経て私にも働き方改革が必要なのかもしれません。皆様に楽しい話題やちょっとした明るいニュースを伝えるのがこのコラムの存在意義ですが、コロナ禍で新しい楽しい話題も仕入れができず、ウクライナ戦禍まであるしねえ。

来月はまた明るい独り言ができるようにがんばります。

過ぎゆく2月

寒い2月でしたが、もう終わりかけ。朝から雪の中を駅まで歩き、ホームでも横から降ってくる雪の風に震えた日も何日もありました(近江住まいなんで)。やっと春が来るかなあ。バレンタインデーも冬のオリンピックもスーパーにゃんにゃんの日も終わっちゃいました、あ、鬼滅の刃のアニメ遊郭編も。

2月は新型コロナの感染が子どもたちにも拡大しています。当科でも発熱外来で防備し必要ならコロナの検査をしていますが、1月末から陽性が増え、2月後半は陽性率90%くらいになっています。みんな元気で、風邪と見分けがつきません。熱は1~3日で下がるし、喉が痛いのが時々ありますが、肺炎を疑うような咳や呼吸困難はありません。こんなふうだから学校や園で感染が広がるんですね。でも感染数が増えるともちろん重症者も出てくるし高齢者にも広がるし、医療は逼迫するので大変な状況です。年度末が近いけど、いろんな学校行事や部活や試合なども中止され、受験生も大変で、子どもたちが健やかに生活できるか心配です。子どもたちへのコロナ禍が及ぼす社会心理的影響も小児科領域で問題になっています。

また、アレルギーの生活管理指導表や食物除去の意見書の時期になりました。検査をしなくても書類を書ける患者さんも多いので、親御さんだけでもご相談にいらしてください。食物アレルギーの治療として少しずつ食べていく経口免疫療法をしている患者さんは定期的な検査と指導がいりますが、年長児になって、もう卵は食べない、乳は食べたくない、と決めた場合は、それはそれでありだと思っています。

気候もよくなり、コロナも収まって、明るい春が来てくれることを望んでいます。

コロナ感染まっさかり

1月半ばから全国的に急速に新型コロナの感染が増加してきました。第5波までは、子どもの感染は少なく、家庭内でも親だけ感染して子どもは元気というケースが多かったのですが、オミクロン株は重症化は少ないもののすごい感染力で、子どもたちの生活の場、保育園、幼稚園、学校で増えています。

そういう場で子どもに感染者が出た時どう対応するかは現場に任されていて、その対応で広がり方がまったく違います。近隣の小学校で月曜に熱が出た子が水曜にコロナとわかって家族は学校に報告したのですが、学校は学級閉鎖どころか保護者に周知もせず、金曜にそのクラスで8人休み。私が知ったのは土曜日にそのクラスで新たに発熱した子が3人うちに受診したからで、発熱外来で調べたら皆コロナでした。3日間で同じクラスで10人もの感染者が出たと思われます。学校に連絡したら教頭先生が、教育委員会には報告していると。では教育員会が放置しているのかと思い保健所に指導をお願いしたら、保健所と教育員会はコロナ感染者が出た時の学校の対応についてちゃんと指針を出して伝えているが、どう判断するかは現場に任されているのだそうです。ちなみに隣の校区の小学校ではほとんど感染者はおらず、そこではひとり感染者が出るとそのクラスはすぐに学級閉鎖になるそうです。おなじ公立小学校でもこの違いはなに???

先週も発熱外来でコロナ陽性になる子どもたちが増えていました。ただ、皆割と元気で、症状は1-2日の発熱やのどの痛み、少しの咳など、普通のかぜと見分けがつきません。保健所はこの数では新規感染者にアクセスできないので、診断がついたら医療側からネットで患者さんの報告をしておくので、自宅療養中に悪化したら患者さん自身が保健所に連絡するようなシステムになっています。先週陽性だった7か月の赤ちゃんはあまり状態がよくなかったので、こちらから保健所に連絡してなんとか入院できるようにしましたが大変でした。

まだまだピークを超えるのに1~2週間はかかります。感染対策は続けながら気をつけて生活してください。当科でも発熱外来、しんどいですがしばらくがんばります。

医療法人 創和会 かめさきこども・アレルギークリニックは豊中市(緑地公園駅近く)にある、小児科・アレルギー科の専門医です。

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