声が出ない5月

5月は、1年でも最も心地よく、美しい季節だと思いますが、この5月は私にはなかなか大変な月でした。
この2週間声が出ません。流行ののど風邪のせいです。患者さんたちが5月初めから、のどが痛くてひどい咳を訴えて来院されました。皆元気なんですが、のどが赤くて、しつこい咳をします。のどにつくウイルスによる咽頭炎です。あらあらと思っていたら、18日水曜日、朝起きたらのどが痛くてあれ、これはもらったなと思いました。咳もなにもなく仕事をしていたのですが、午後から声がかすれはじめ、夕方仕事が終わるころにはすっかり声がかれてしまいました。私の仕事は(医者ですが)、しゃべることが仕事の大半で、いかにアレルギーがおこるか、どういうことがおこって今困っている症状になっているか、それをよくするにはどういう治療や生活の工夫が必要か、とにかく話して患者さんやご家族にわかってもらうのがアレルギー専門医の仕事ですので、一日中しゃべっています。そういうわけで、ずっとその週は、のどを休める暇もなく声がかすれたままでした。
年に1回はこういうかぜをひいて声が出ないことがあり、2~3日でよくなるのであまり心配していませんでしたが、今回は週末をはさんでもよくならないので焦りました。26日の木曜日の午後に、吹田市の保育園や幼稚園の職員さん向けの大きな講演会があったのです。声が出なくてはご迷惑がかかります。月曜日にあせって、耳鼻科の先生に診てもらいました。患者さんをたくさんご紹介しているアレルギーにも詳しいベテランの先生です。気道のファイバーをしてもらうと、「珍しいねー。ほかの気道の炎症はなくて、声門だけが腫れているよ、なんかすごく声使った?」。いや、毎日仕事でしゃべってるだけなんですけど・・・。二日間しゃべらなければ、ほっといても治るよ、と言われたのですが、仕事は休むわけもいかず、しかたなく、炎症を抑えるステロイドを飲み薬で飲み、講演の前には点滴していきました。おかげで、講演はしゃがれ声ながらなんとか乗り切りました。1週間くらい、夜は咳が出て、ごろっとした痰がでたりして、やっぱりかぜだなあと実感。
風邪症状は治ってきましたが、声はなかなか治らず、まだかすれています。患者さん方には、聞き苦しく、ご迷惑をおかけしていますが、申し訳ありません。「お大事に」と、お声もかけていただきありがとうございます。どっちが病気かわからん、とほほ・・・・
まあ、2週間もたつし、そろそろ治ってきてほしいです。そうするうちに5月も終わり!

医療法人 創和会 かめさきこども・アレルギークリニックは豊中市(緑地公園駅近く)にある、小児科・アレルギー科の専門医です。

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