人間の皮膚は、表面は角層と呼ばれるうすい、頑丈な細胞でおおわれ、これが外部の病原体や異物の侵入を防いでいます。その下の皮膚は表皮、さらにその下は真皮という皮膚組織です。 真皮には、肥満細胞という細胞があって、この中にヒスタミンという物質を蓄えています。この細胞に刺激が加わると、ヒスタミンが細胞外へ出て行きます。 このヒスタミンはそのものがかゆみをもたらしますし、毛細血管に働くと血液成分が血管の外に漏れ出して、皮膚にぶつぶつ(膨疹)や赤み(紅斑)をつくります。神経にも作用してかゆみ物質を出します。この状態がじんましんです。

じんましんを起こす原因は必ずしもアレルギーではありません。実はじんましんの原因が証明されるのは20%程度で、あとは不明のものが多いのです。

子どものじんましんは、体調が悪いときに出ることが多く、熱が下がったあと、かぜをひいているとき、下痢をしているときなどに出たりひいたりします。

また、物理じんましんといって、汗や運動、暑さ寒さの温度差、ひっかきや皮膚への圧迫でおこるものがあります。こういった刺激をなるべく避ける工夫も必要です。

いずれも治療は、ヒスタミンの作用を抑える抗ヒスタミン剤といわれる薬を服用することです。抗ヒスタミン剤は眠気が一番の副作用でしたが、最近は眠気の少ない薬剤も開発されています。急性のものは比較的短期間によくなるのですが、6週間以上じんましんが続く慢性型は、薬剤も長期服用が必要です。個人差がありますので、主治医に相談してください。

ストレスを避け、規則正しい生活をするというのも大事なことです。

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