消化不良だったりおなかにガスがたまったり、便秘だったりするいろんなことでおなかが痛くなります。かぜをひいて熱が出ただけでもおなかが痛くなる子もいます。腹痛は、どの程度の痛みがどのくらい続くかが問題です。

腹痛で一番親御さんが心配するのは盲腸炎(急性虫垂炎)なのですが、腹痛を主訴で救急に来られた患者さんで盲腸炎である確率は実はそんなに多くなく、かぜや胃腸炎や便秘のほうが多いのです。かぜや胃腸炎の腹痛はそんなに長続きしません。痛くても我慢できたり夜寝られるくらいです。便秘の痛みは結構激しいことがありますが、浣腸してがちがちのウンチが大量に出るとうそみたいにけろっとして帰っていきます。

子どもの盲腸炎の診断は結構むずかしくて、小児科医も外科医もしばしばだまされます。だんだん痛みがひどくなり、右下腹部に限局すればわかりやすいのですが、そう簡単に診断がつく例のほうが少ないのです。ぴんぴんしていた男の子もいましたし、下痢がひどくて腸炎で入院していて検査所見がよくならずおなかを開けてはじめて盲腸炎とわかったこともありました。小児外科医のいる病院が安心です。

医療法人 創和会 かめさきこども・アレルギークリニックは豊中市(緑地公園駅近く)にある、小児科・アレルギー科の専門医です。

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