次の子どもを妊娠中に気をつけることがありますか。

赤ちゃんは、お父さんとお母さんの遺伝体質を半分ずつ受けつぎます。生まれてみないと、アレルギー体質があるかどうかはわかりません。昔は妊娠中のお母さんの食物制限をしていたこともありましたが、今はそれは根拠がないのでしません。妊娠中はバランスよく栄養をとってください。また、妊婦さんがタバコを吸うと、子どものアレルギーが増加することは証明されています。家族で禁煙しましょうね。

入浴時に入浴剤を使ってもよいでしょうか。

保湿効果のあるもので使ってみて、あえばよいでしょう。刺激の強いものや、体をあたためてかゆくなるものなどもありますので気をつけて選んでください。

アルカリイオン水や酸性水がいいと聞きましたが。

アルカリイオン水がアトピー性皮膚炎に効果があるという根拠のあるデータはありません。酸性水は消毒効果がありますので、皮膚に細菌感染が合併しているときは効果があるかもしれませんが、非常に皮膚が乾燥します。日常的に使うのはお勧めできません。

海水浴でアトピーがよくなりますか。

海水浴でよくなる方もたまにはいて、適度な紫外線と海水の洗浄効果によると思われます。でも悪くなることもありますので、日焼けをしすぎないこと、海水や砂はよく洗い流すこと、あとの皮膚のスキンケアをよくすることなど注意が必要です。

温泉につれていってもいいでしょうか。

いいですが、硫黄の成分が多い温泉は刺激が強く、皮膚が悪くなることがあります。また、熱すぎるお湯に長いあいだつかっていると、体があたたまってかゆくなるので注意しましょう。

寝るときに掻いてなかなか寝てくれませんがどうしたらいいでしょう。

小さい子どもが眠りにつくときは、ふつうでもぐずぐずと機嫌の悪いものです。そのうえ、体があたたまることがかゆみをまします。パジャマや寝具を工夫して涼しく眠れるようにしましょう。エアコンを使ったり、氷枕、アイスノンなどで頭や体をひやすのもいいでしょう。昼間しっかり体を使って遊ばせると、夜はよく寝ますよ。

虫刺されがひどいのですが。

虫にさされるような状況が予想される場合は、長ズボン長袖を着せましょう。皮膚がきれいであれば虫除けスプレーも使ってかまいません。さされたと思ったら掻きむしって腫れる前に、虫さされの薬をぬりましょう。

日焼け止めは使っていいのでしょうか。

海水浴や1日中の野外活動のときには使って日焼けを防いだほうがいいでしょう。アトピー用、低刺激性、赤ちゃん用などの日焼け止めをまず手足のきれいなところに塗って、かぶれないか確かめてから顔にぬってください。ただ、日ごろのお散歩やお買い物、公園遊びくらいであれば、帽子やベビーカーの日よけで十分です。

アトピーの子の衣類の洗剤は特別なものが必要ですか。

そんなことはありません。ただ、洗剤が衣類に残っていると敏感な皮膚にはかゆみをもたらすことがあるのでよくゆすいでください。洗濯機で洗うときには少なめの衣類を多めの水で洗うように設定してみてください。

アトピーで湿疹があるときの外遊びはいけないのでしょうか。

湿疹がひどいときの外遊びはリスクがあります。皮膚は常日頃からきれいな状態を保ってください。砂遊びや汗をかく遊びのあとはシャワーでよく泥や汗を流し、さっぱりさせてから、塗り薬や保湿剤を塗るようにしましょう。

医療法人 創和会 かめさきこども・アレルギークリニックは豊中市(緑地公園駅近く)にある、小児科・アレルギー科の専門医です。

Copyright © KAMESAKI Kodomo・Allergy CLINIC All Rights Reserved.