ぷつぷつ、ぶつぶつが出ました、といって来院される患者さんは多いのですが、皮膚の症状はいろんなものをふくんでいます。感染性のものから、慢性のアレルギー性のものまでさまざまです。典型的なものはひとめ見れば診断がつくのですが、本当にわけのわからないぶつぶつは結構多いものです。自然に治っていくものであればよしとして、観察してください。

下にあげるようなものはだいたい小児科医で診断がつきますが、なかには本当にわからない皮膚の病気もあります。その場合は皮膚科専門医の先生にご紹介します。

ウイルス性全身疾患

ウイルスが感染して皮膚に発疹が出る病気としては、先に発熱のところでお話した麻疹、水痘、突発性発疹症のほかにもいろいろあります。

風疹は3日ばしかともいわれ、発熱、発疹と首のリンパ節がはれます。子どもにとっては軽くてなんてことない病気なのですが、こわいのは、妊婦さんに感染すると目や心臓に障害のある赤ちゃんが生まれるからです。今、免疫のない30〜50代の男性のあいだで流行があり、赤ちゃんへの影響が心配されています。麻疹と一緒になったMRワクチンを1才になったら早く受けましょう。

手足口病は手と足とのどに水疱ができる病気です。これもほとんどは熱もなく数日でよくなります。のどの水疱がひどいと痛くて、小さな子は食欲が落ちることもあります。

リンゴ病(伝染性紅斑)はほっぺたがリンゴのようにあかくなり、手足にも淡いレース状の発疹が出ます。熱も出ないことが多く、本人は元気、発疹の出ている時期はすでにもう感染力はないので学校はお休みしなくてかまいません。

皮膚感染症

皮膚は外界から身を守っています。アトピー性皮膚炎の患者さんや乾燥肌の方などは皮膚のバリアー機能が悪く、細菌やウイルスの感染を容易に起こし、また重症化します。

とびひ(伝染性膿痂疹)は、黄色ブドウ球菌や連鎖球菌の感染で起こります。水疱がやぶけたような汁をもった疹が次々に増えていきます。抗生剤が有効ですが、掻かないようにしなければなりません。掻くとあっというまに広がりますので、じくじくする疹があれば早く受診してください。

水いぼ(伝染性軟属腫)はウイルス感染です。小さないぼがこれも掻くことでふえていきます。有効な塗り薬や飲み薬はなく、ピンセットでつまみ取るのが治療法です。でも痛いし、取ってしばらくするとまた出てくることもあるし、半年くらいで自然によくなることが多いので、小児科ではあまり積極的に取らなくなりました。

ヘルペスウイルスもよく皮膚に感染します。小さな水疱が集合するような疹ですが、ぴりぴりする刺激感や痛みを伴います。これにはゾビラックスという抗ウイルス剤の塗り薬、飲み薬、注射がよく効きます。早めに見つけて対処しないとあっというまに広がります。ご注意を。

アレルギー性

湿疹をくりかえすのにはいろいろ原因がありますが、アレルギー素因がかかわっているのがアトピー性皮膚炎です。いろんなタイプの湿疹があるのですが、かゆいのが特徴です。(アレルギー辞典参照)

じんましんは、蚊にさされたようなちいさなぷっくりから、広がって地図みたいにもりあがるものまでいろいろ。とてもかゆいです。食べ物や薬が原因のこともありますが、多くは原因不明で、短期間でよくなります。抗アレルギー剤の飲み薬がよく効きます。

あせもと虫さされ

乳幼児の夏の二大皮膚トラブルは、あせも虫さされです。
あせもは、よく額、首、肘の内側、膝のうらにできますので、まめにぬれタオルでふきましょう。赤ちゃんは腕や体にびっしりとあせもができることがあります。よくシャワーをしてください。
虫さされもひどくなると腫れて固くなり、掻いてとびひになります。虫さされの薬を使い、予防につとめましょう。

出血斑

同じぷつぷつでも、出血斑は発疹ではありません。皮膚をこすっても消えないのが特徴です。出血の原因はいろいろありますが、アレルギー性紫斑病(シェンラインヘノッホ病)は、下肢を中心にした紫斑が特徴で、腹痛や腎炎を伴う子どもの病気です。

血を固める血小板が減ってしまう特発性血小板減少病は子どもには急性のものが多く、よくなることがほとんどですが、慢性化するとなかなかやっかいな病気です。

そのほか、白血病でも血小板が減って出血斑をきたすことがあります。出血斑があれば、その原因を調べることが大切で、放っておいてよいものから深刻な病気までいろいろです。続けば医療機関を受診してください。

医療法人 創和会 かめさきこども・アレルギークリニックは豊中市(緑地公園駅近く)にある、小児科・アレルギー科の専門医です。

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