今月の独り言
ノーサイド
今年は元日から能登半島大地震、続けて悲惨な航空機事故と続き、なんと不穏な幕開けとなりました。能天気に新年おめでとー、と言えなくなったので、リセット、明るく、という年ではなくなりました。
診療が始まりましたが、アデノ・溶連菌はなりをひそめ、ウイルス性胃腸炎が増え、インフルエンザもB型で学級閉鎖が増えてきました。どれも重症にはならず、診断さえちゃんとすれば薬と経過の説明をして数日でよくなります。コロナもぱらぱらありますが、特徴がなく発熱も軽く1~2日なので検査せず終わっているものがあるかと思います。
14日の日曜日には、花園ラグビー場にリーグワンの試合を見に行きました。花園近鉄ライナーズがトヨタヴェルブリッツを迎えての試合。競技場で実際に生で見ると迫力が違います。全体を見渡せるので、攻撃の変化やスピードがよくわかるし、モールから出たボールがどう運ばれるか見えるし、スクラムの時の声も聞こえて、とても楽しい時間でした。その前後から、松任谷由実の「ノーサイド」を聞いて歌っています。昔から好きな歌でした。ラガーマンの恋人の最終の試合を見守る女子の目線で歌われていますが、試合が終わったノーサイドの風景を見事に表現していて、ユーミンすごい。私も学生時代彼氏がラグビー部だったので、いやほんとよくわかる。「人々がみんな立ち去っても私ここにいるわ」
私の患者さんにも今度高校生になる、ラグビー選手、アメフト選手がいます。怪我しないようにして頑張ってほしいです。
今年もどうぞよろしく。
2023年終わり
今年の診療も無事12月28日で終了しました。
本当に大変な1年でした。9月まではしなければいけない外来コマ数が多く平日休みがなかったので体力的に大変でした。春から、コロナ、RSウイルス、アデノ、溶連菌、そのあとはインフルエンザも増えて、いっぺんに季節関連なく流行が続いたので、患者さんを診て、何を検査して何を処方するか、どう診断するか、ずっとアタマも使い続ける気力も大変な診療でした。年末には、元気だけど咳とゼイゼイが続く子が何人かいて、喘息の治療が効きません。かといって入院するほどの重症感もないのです。なんか変なウイルス感染による気管支炎と考えてますが、病院にいたらできる画像検査とか特殊検体検査とかできないので不甲斐ないことです。最終日までフォローしましたが年明けよくなってるといいなあ。
でもいつも力をくれるのは患者さんである子どもたちと、ご両親です。子どもたちはお気に入りのおもちゃやぬいぐるみを私に見せてくれて、いろんなお話をしてくれます。ありがとうね。ご両親も、長く通院して病気の理解が進むと、診察時に適切な病状の表現をして適切な処置をしてくれているので、なんか一体感を感じてうれしくなります。慢性疾患であるぜんそくやアトピー性皮膚炎や食物アレルギーは長いおつきあいになるし、日々の生活にかかわるので大変だけど、来年も患者さんと家族のお力になれるようにがんばろうと思います。安西先生とふたり体制になり、時間的余裕ができました。より多くの患者さんにお会いできるし、ゆっくりお話しできると思います。
来年も皆様にとりよいお年になりますように。
秋の漫画おすすめ
読書の秋です。小さいころから本大好き少女でした。文学もいいですが、漫画も大好き。家の本棚、1/3はお気に入りの漫画本です。
ちょっと前は「鬼滅の刃」が一番の推しで、完結するまで単行本を買い続け何度も読み、テレビアニメも映画もしっかり見て、診療所にいっぱい鬼滅グッズがあふれていたのはご存じの方も多いでしょう。あの世界観とキャラクターは今でも大好きですが、しっかり完結したのでひと段落。
今ハマっているのは、「葬送のフリーレン」です。少年サンデーに連載中ですが単行本は11巻まで出ていて、最近テレビでアニメも始まりました。フリーレンは1000年以上生きている魔法使いで、勇者と仲間とともに魔王を倒したその後、各地を旅していく様子が描かれます。ファンタジーなんだけど、フリーレンはじめキャラクターが魅力的。戦いや魔法の場面もいいし、泣けるんです。漫画の絵柄もとてもすてきなんだけど、アニメになると躍動感あって迫力あるなあ。
「SPY×Family」もいいですよ。少年ジャンプで連載中。単行本は12巻まで、これもこの秋からテレビでアニメ開始です。主人公の少女アーニャがかわいい。でも人の心が読める超能力者なのです。家族は血のつながりなく、自分の能力や仕事を隠すために疑似家族を形成しているという設定。父ロイドは実はスパイ「黄昏」で、母ヨルは殺し屋「いばら姫」。それぞれいろんな任務が課せられ、困難を乗り越えていきながら家族のつながりが深まっていきます。最近のアニメ放送では、豪華客船のなかでヨルがすごい戦闘シーンを見せていました。これも映像がとてもきれいです。
好きな漫画を読んで追っかけていると、人気でアニメ化されたという経過はこのふたつ同じで、アニメを見てはその場面の漫画本を読み返しています。だから忙しいのよ(笑)。文学本もおすすめがありますが、今日は漫画の話でおしまい。