弁当作りって・・・

今年は桜を見に行くタイミングを逃がして、あっというまに4月も終わりになってしまいました。クリニックの新学期に向けてのアレルギー検査や説明、意見書や学校生活管理指導表の作成もちょっとヤマを越えました。子どもたちが新しい環境で、楽しく、元気に、安全に暮らしてくれたらと思っています。
昨日本屋さんで、「朝つめるだけ!弁当」と「作りおきサラダ」という料理本を買いました。毎日毎日仕事のある日は忙しいので、帰ってからの食事つくりはとにかく手早く手際よく、というのがモットー。時間がないので、肉も魚もシンプルに焼くだけ、いためるだけということになってしまいます。休みの日はゆっくり食材を選んで買い物をして、手の込んだものも作りますが、困るのは毎日の息子の弁当。弁当作りは勉強したことがなくて、前日の残りのおかずを詰めたりするのですが、ワンパターンになるし、とくに野菜がたりない。考えれば弁当作るのもあと2年、せめてちょっとおいしいものを学校で食べさせてやろう、研究しようと思って買ってきた料理本です。
若いお母さん方は冷凍食品も上手にお使いになるようですが、私は冷凍食品は苦手。買ってきても冷凍っていつまでおいていても安心、みたいな思い込みがあって、とにかく生鮮食品を使い切ることを優先していると、何か月も冷凍庫に忘れ去られて、結局期限切れになることがしばしば。でも冷蔵庫で1週間おいておけるおかずであれば、週末つくりおきしてやれるかなと今さらながら思うのでした。
息子は不器用でリンゴの皮もむけないのですが、この春休みに、チャーハンを自分で作りたいというので教えてやったら、野菜を刻むのはすごい時間がかかりましたが、まずまずうまく作れて満足そうでした。これからの時代、男もちゃんと家事ができないとね。料理のできる男の子ってちょっとすてきかも。おいしいものを作って食べるって、楽しいもの。
5月12日から、予約システムが変わります。ご注意ください。

アトピーが先か食物アレルギーが先か

春になりました。やっと暖かくなり、桜の開花も間近いようです。
クリニックは毎年の一番忙しいシーズンに入っています。入園、入学、卒業、転居・・・いろんな出会いもありお別れもあり、依頼される書類も多く、アレルギー診療を卒業していく子どもたちもいます。
もともとアレルギーってなんでしょう。IgEを介するアレルギーの病気はいろいろありますが、そもそもIgEを作りやすい体質は遺伝的なものがほとんどなので、そういう持って生まれたアレルギー体質は変わることはありません。ただ、アレルギー体質があっても、アレルギーの病気があるかどうかはまた別ですし、IgEが多くなってくるか、病気を発症するかどうかというのは、環境要因が大きいので、アレルギー専門の医者の仕事は、病気の治療のみならず、アレルゲンの特定、生活の指導が重要になってくるのです。
たとえば、生後3-6か月くらいで湿疹・かゆみが増えてくる赤ちゃんは多く、いわゆるアトピー性皮膚炎の発症なのですが、検査をすると卵、牛乳、小麦のIgEが高いということがよくあります。昔は小児科医は、食物アレルギーがあって皮膚炎が起こるのだと考え、いろんな食物制限をしたものですが、最近はずいぶんいろんなことがわかって考え方が変わってきました。皮膚の湿疹や傷や乾燥があると皮膚のバリア機能が低下していて、それからいろんなものが体内に入ってくることでIgEが上がるということです。つまり、皮膚炎が先で食物アレルギーは原因でなく結果かもしれない。アトピー性皮膚炎の程度を示すTARCという検査をしてみるとよくわかります。発症1-2か月の湿疹の赤ちゃんでは、TARCは高く、皮膚のバリアが壊れて湿疹ができているのですが、まだ食物のアレルギーはほとんどありません。そこでステロイド外用薬で短期集中で皮膚症状を改善すると、皮膚は治ってしまい、食物アレルギーはほとんど進まずに終わってしまうのです。最近は、ステロイドがこわいというお母さんは減って、とにかくかゆくて眠れない機嫌の悪い赤ちゃんが心配でなんとかしたいという熱心なお母さんが増え、指導の通りステロイドを塗ってもらうと短期間で皮膚がよくなり赤ちゃんの機嫌がよくなるので安心してもらえます。
なんでもなく早くに治ってしまう病気なのに、こじれて悩んでしまう親子が減ってくることを願っています。

シーザーサラダって知ってる?

今シーザーサラダがマイブームです。昔からあったけど、あまりおいしいと思わなかったのが、20年前アメリカにいたころ食べたシーザーサラダがおいしくてびっくりしました。何がちがうって、レタスとドレッシングがちがっていたのですね。シーザーサラダの葉っぱは、ロメインレタスといって、まっすぐでしゃきっとしたレタス。そのころの日本では手に入らなくて、柔らかいレタスでは濃厚なドレッシングにまけるのです。アメリカではロメインレタスを買ってドレッシングも作ってよく食べていましたが、帰国してからはレタスがないので忘れていました。
ところが最近通勤途上の百貨店の野菜売り場でロメインレタスをみつけました。しかも100円!ドレッシングはにんにくとアンチョビがポイントですが、結構市販のシーザーサラダドレッシングでいけました。その代り、クルトンを手作りにしました。食パンをサイコロ状に切ってフライパンでバターでいためるとかりかりに香ばしくなっておいしい。ベーコンも細く刻んでカリカリにいためる。
ざっくり切ったロメインレタスにクルトンとベーコンをちらし、ドレッシングをかけて、パルメザンチーズをふり、最後に温泉卵をおとして混ぜるとできあがり。カロリー高いですが、ワインによくあうし、息子も気に入って、週2回くらい作ってます。卵と乳のアレルギーのある方にはごめんなさい。(じゃこと海藻サラダもおいしいのですが)
春にむけて今度は旬のものを使っておいしいものづくりをしたいと思ってます。

医療法人 創和会 かめさきこども・アレルギークリニックは豊中市(緑地公園駅近く)にある、小児科・アレルギー科の専門医です。

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