6月も終わり・・・

早くも今年も半分終わりました。
6月は夏かぜが流行中で、高熱が数日続きますが、みな割と元気で過ごすことが多いようです。外来もちょっと患者さんが減って、ゆっくり話すことができるようになっています。
さて当院は、HPトップでもお知らせしていますように、8月1日から3週間休診して、クリニックの拡張・改装工事を行います。増える患者さんになんとか対応したいと、10月からは外来予約数も増えますし、予防接種も積極的にやりたいと考えています。
そのための準備で、現在、新しいクリニックの設計・工事の契約・資金の調達・備品の選定と発注・新たなスタッフの募集・採用などすごい雑用に追われています。患者さんの診療は本職ですし、好きな仕事ですのでなんぼ忙しくてもなんとかやりこなせてきましたが、診療所のやりくりなどは苦手な部分(お金の計算とか・・・)も多く、大変です。でも幸い周囲に優秀なスタッフがいて、いろんな面で助けてくれてなんとか進行しています。
工事期間中はご不便をおかけしますし、8月に3週間もお休みして、本当に申し訳ないですが、その分7月末と8月末はフル回転で働きますので、よろしくご理解ください。なお、お急ぎでない診療・検査・薬の処方は少しずらしていただいたほうが、待ち時間が少なくて済むと思います。

声が出ない5月

5月は、1年でも最も心地よく、美しい季節だと思いますが、この5月は私にはなかなか大変な月でした。
この2週間声が出ません。流行ののど風邪のせいです。患者さんたちが5月初めから、のどが痛くてひどい咳を訴えて来院されました。皆元気なんですが、のどが赤くて、しつこい咳をします。のどにつくウイルスによる咽頭炎です。あらあらと思っていたら、18日水曜日、朝起きたらのどが痛くてあれ、これはもらったなと思いました。咳もなにもなく仕事をしていたのですが、午後から声がかすれはじめ、夕方仕事が終わるころにはすっかり声がかれてしまいました。私の仕事は(医者ですが)、しゃべることが仕事の大半で、いかにアレルギーがおこるか、どういうことがおこって今困っている症状になっているか、それをよくするにはどういう治療や生活の工夫が必要か、とにかく話して患者さんやご家族にわかってもらうのがアレルギー専門医の仕事ですので、一日中しゃべっています。そういうわけで、ずっとその週は、のどを休める暇もなく声がかすれたままでした。
年に1回はこういうかぜをひいて声が出ないことがあり、2~3日でよくなるのであまり心配していませんでしたが、今回は週末をはさんでもよくならないので焦りました。26日の木曜日の午後に、吹田市の保育園や幼稚園の職員さん向けの大きな講演会があったのです。声が出なくてはご迷惑がかかります。月曜日にあせって、耳鼻科の先生に診てもらいました。患者さんをたくさんご紹介しているアレルギーにも詳しいベテランの先生です。気道のファイバーをしてもらうと、「珍しいねー。ほかの気道の炎症はなくて、声門だけが腫れているよ、なんかすごく声使った?」。いや、毎日仕事でしゃべってるだけなんですけど・・・。二日間しゃべらなければ、ほっといても治るよ、と言われたのですが、仕事は休むわけもいかず、しかたなく、炎症を抑えるステロイドを飲み薬で飲み、講演の前には点滴していきました。おかげで、講演はしゃがれ声ながらなんとか乗り切りました。1週間くらい、夜は咳が出て、ごろっとした痰がでたりして、やっぱりかぜだなあと実感。
風邪症状は治ってきましたが、声はなかなか治らず、まだかすれています。患者さん方には、聞き苦しく、ご迷惑をおかけしていますが、申し訳ありません。「お大事に」と、お声もかけていただきありがとうございます。どっちが病気かわからん、とほほ・・・・
まあ、2週間もたつし、そろそろ治ってきてほしいです。そうするうちに5月も終わり!

熊本大地震

この4月はいろんなことがありました。3月に引き続き、新年度に向けての検査・結果説明・意見書や指導書など書類の作成も多く、また転居に伴う患者さんも増え、喘息発作も増え、忙しさは継続でした。
4月14日に熊本で大地震が起きました。熊本は私の故郷で、大学を卒業するまで暮らしていて、実家や家族、友人もたくさんいるところです。幸い兄家族も、介護ホームに入っている母も無事でした。実家も壁や瓦の損傷の被害はあるものの、倒壊せずにすみました。震災の時は、東北もそうでしたけど、そこにいる人たちは本当に大変で、家族を失くし家を失くし、余震におびえて暮らしているのに、テレビでそれを見ているこちら側の私たちは、思いをはせ心配するだけで何もできず、平常通りご飯を食べお風呂に入り仕事に行く日常です。そのギャップは時に後ろめたい思いにさせます。熊本は自然に恵まれた美しい土地で、幼いころから慣れ親しんだ熊本城の悲惨な姿や、何度もでかけてその大自然を満喫した阿蘇周辺の惨状を映像で見ると胸のつぶれる思いです。でも寄付をするくらいで何もすることができず、復興を祈るばかりです。私が熊本出身と知っている患者さんや知り合いからは、お見舞いの言葉をかけていただきました。どうもありがとうございました。
地震の前後2週間で、家の食洗器が壊れ、クリニックのコピー機が壊れ、スマホが突然つぶれました。まあ、機械は壊れるもんですし、ないならないでなんとかやるしかないのですが、今日びスマホがないと、いろんな連絡はこういうインターネットに頼っているものだなあと改めて思いました。私は、スマホを使うのも電話やネットやラインくらいで、ほかは乗り換え案内や店の位置確認くらいで、電車のなかではひたすら本や雑誌を読んでるアナログ人間です。それでもやっぱり困るんだなあ。
大型連休に入りましたが、私はたんたんと祝日と日曜以外は仕事をし、休日は放りっぱなしになっている家事や雑用をひとつずつ片付けます。なんでも日々少しずつでもやっていくしかない、それが人生だと思っています。
5月1日で、開業10周年を迎えます。皆さまのご支援、ご協力でやってこれました。これからも、専門性の高いアレルギー診療をめざしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

医療法人 創和会 かめさきこども・アレルギークリニックは豊中市(緑地公園駅近く)にある、小児科・アレルギー科の専門医です。

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