暑い暑い

暑い暑いとそれしかないこの夏です。

夏の感染症といえば、手足口病、ヘルパンギーナ、プール熱(咽頭結膜熱)が有名ですが、最近はよく似ているけれど症状がすこし変化した感染症になってきている気がします。足から始まる発疹が広がり、手のひらにもあるので、あら手足口病かしらと思っていたら、熱も出ないし口の中にはぶつぶつないし、あら体にも発疹がでてきた。本人は元気で結局痛くもかゆくもない発疹1週間で治っちゃった、みたいな。まあ、皆元気で合併症もないのですが、診断の名前がつかないとちょっともやもやします。

6月は映画「国宝」を見ました。評判になっていますが、歌舞伎のシーンがすごくきれいで迫力があって、俳優さんたちの演技も感動もの。お勧めです。吉田修一の原作もよかったです。

7月は「鬼滅の刃 無限城編第一章」を見てきました。最近の映画にしては珍しく満席で、いくつものスクリーンで1時間ごとに同時上映するという大ヒット。鬼滅の刃はすごくはまって、前はクリニックの壁にもぺたぺたキャラクターシールを貼っていました。原作は2020年に完結しているし、アニメも2年以上間が空きましたが、久しぶりの映画もアニメの完成度が高くてよかった。もともとのお話がいいし、漫画の原画の迫力もあって、アニメもヒットしたと思います。

推しは冨岡義勇さんで、5年前は水の呼吸の10の型をすべてマスターしていたんですけどねえ(いや、実際に技ができるわけではないけど、「壱の型、水面斬り!」と叫んでポーズをとる、というのを拾の型まで全部できてました)。

まあ暑い夏を、映画やアニメや小説や漫画でなんとか楽しく過ごそうと思います。

 

夏かぜって?

早々と梅雨が明けて、暑い夏がやってきました。小児科の外来では、発熱のお子さんの受診が増えていますが、何といった病気ではなく、夏かぜが多いです。

インフルエンザやアデノなど検査しても陰性です、というと、あ、じゃ感染症じゃないんですね、とおっしゃる保護者さんがいらっしゃいますが、いやいや感染症ですよ、原因病原体がわからないだけで。病原体の名前のついた病気だけが感染症と思っていらっしゃるのですね。

小児の発熱のほとんどは感染症によるものです。熱中症の発熱は感染症ではないし、白血病や膠原病など全身疾患で熱が出ることはありますが、全体から見るとまれなものです。ウイルスや細菌が体の中に入ると、体はまず熱を出して反応します。そのあと熱がどのくらい続くか、他にどんな症状が出るかは、原因の病原体によるのです。

はしかや風疹、百日咳、水ぼうそうなどは病態がはっきりわかっている病気で、重症になる、合併症がある、ということでワクチンがつくられ、しっかり接種してもらうとほとんどかからないし、流行もほとんどないのです。

夏かぜというのも、ウイルスによる熱をともなう感染症ですが、症状が軽くて自然に治ることが多いので、ウイルスの検出もしないし病名もつかないのです。ヘルパンギーナや手足口病は夏に流行するウイルスの感染症なので、夏かぜの一種といってもいいかもしれません。ヘルパンギーナはのどに発疹がでて、発熱と咽頭痛が強く、原因はコクサッキーAウイルスです。手足口病は、手のひら、足のうら、のどに水疱疹ができ、原因はコクサッキーやエンテロウイルスです。このふたつは症状で診断がつきますが、原因ウイルスを検出する方法は一般にはありません。

咳や鼻水がすこしあって熱が1~2日出て、わりと元気で治っちゃうものを私は夏かぜといって患者さんに安心してもらうようにしています。

5月のおでかけ

5月はあちこち遊びに出かけました。

名古屋まで久しぶりにクラシックのコンサートに行きました。世界的指揮者の佐渡裕さんがウィーンのオーケストラを率いて来日し、マーラーの交響曲第5番という大曲を演奏しました。2021年のショパンコンクールで2位になった反町恭平さんがゲストで、モーツァルトのピアノ協奏曲23番、これもよかった。その日は興奮さめやらず名古屋に泊まって、翌日は朝から大阪へ出勤しました。

白浜のアドベンチャーワールドのパンダが来月中国に返還されるというので、この前の日曜は白浜までパンダを見に行きました。人は多かったけどゆっくり4頭見られて、なんてあんなに可愛いんでしょうね。そっくりかえって座って竹をむしゃむしゃ食べていました。いなくなると寂しいね。

先週末は熊本で同窓会でした。卒後42年になりますが、熊大医学部卒の女子だけが、17人中11人も集まりました。みんな大学や病院や施設のお医者さんしていて、定年になって週2~3日の仕事、というところ。みなバリバリに女医さんしてきてますが、今週5で働いてるのは3人のみ。意外にも自分で開業しているのは私だけでした。いっぺんに学生時代に戻ったようなにぎやかさで楽しかったです。私も来年で開業20年になります。ちょっと体力的にきつくなってきていて、そろそろ仕事を減らそうかと思いました。

医療法人 創和会 かめさきこども・アレルギークリニックは豊中市(緑地公園駅近く)にある、小児科・アレルギー科の専門医です。

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