卵アレルギーと診断されましたが、いつまでどのくらい卵を除去したらいいでしょうか。
それは、患者さんのアレルギー体質、年齢、卵製品の種類・量、実際食べたときの症状やご家族の考え方など、いろんな要因によって異なりますのでいちがいにはいえません。一般的には、離乳期の赤ちゃんの卵アレルギーは、消化吸収が発達しておらず、腸管で食物が吸収されるときのアレルギーを抑える免疫反応が十分に発達していないためにおこる一時的なものです。1歳2歳と年齢がすすむにつれて食べられるようになることがほとんどです。
同じ卵でも卵白は卵黄にくらべてずっとアレルギー反応がきついですし、火をよく通した卵はアレルギー反応をおこしにくくなります。
どんな卵料理をどんなふうに食べていくかは専門医の指導を受けてください。いきなり卵とじやマヨネーズなどを食べさせると、赤くなったり吐いたりすることがあります。しっかり加熱したものから安全に始めましょう。
喘息の発作用に吸入器を買ったほうがいいですか。
喘息の治療では長期管理といって、発作をおこさないように予防する治療が大切です。それをどういうふうにするかは小児気管支喘息のガイドラインによって決まっているのですが、喘息の重症度や年齢によって異なります。吸入器、いわゆるネブライザー(薬を霧状にして吸う器械)を必要とするのは、定期吸入が必要な2歳未満の乳幼児や、発作が多い重症児です。毎日吸入療法を行うのは根気も要りますし、購入の際費用もかかります。本当に必要かどうか、ほかに有効な薬剤はないかなど、専門医に相談してください。
ぜいぜいいい始めると背中に貼るテープをもらいますが、よく効きます。毎日貼ってもいいでしょうか。
そのテープは、気管支拡張剤の長時間作動薬です。じわっと効いて長時間発作を抑えますので、寝る前に貼ると夜中楽に寝ることができます。発作のときの喘息の患者さんにはありがたい薬です。しかし、これだけで喘息が治るわけではありません。これが毎日必要な患者さんは、ほかに喘息をコントロールする薬を使っていなければなりません。なるべく気管支拡張剤を使わずに過ごせるように日頃の治療をちゃんとすることが先決です。また、かぜをひいただけで咳止めといってこのテープを処方する先生もいますが、これは気管支拡張剤なので、喘息の咳を止めることはできますが、かぜの咳はとめることができません。