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クリニックでよく診させていただく病気です。
病気の名前でご紹介するより、こんな症状があったとき何を考えるかというかたちでご紹介しましょう。子どもの病気のほとんどは感染症で、それも自分の力で治していけるものが多いのですが、ときに重症化したり命にかかわることもあるので、私ども第一線の臨床医は、そういう重篤な病気を見逃していないかに一番気を使います。子どもの病気はよくなるのも早いけど、悪化するときも急速なことがあるので、年に何回かひやりとすることがあります。ともあれよくある症状をあげて病気の解説をしてみましょう。
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咳もよくある子どもの病気の症状です。
とくに小さな子どもはよくかぜをひきますが、上気道の感染は、多く鼻水と咳を伴います。
咳は、気道の粘膜に感染した病原体(多くはウイルス)を排出しようというからだの反応です。
ときに粘膜からの分泌物は痰となって、それを押し出すための咳も起こります。
病原体の感染がおさまると自然に止まってきます。
ふつうのかぜであれば、3〜7日で咳はおさまります。
長引く咳、睡眠や生活を障害する咳、発熱や呼吸困難、喘鳴(ぜんめい - ぜいぜいいうこと)を伴う咳は原因を調べ、治療が必要です。
以下に主な病気をあげます。 |
| (1) 肺炎 |
| (2) 喉頭炎(クループ) |
| (3) 後鼻漏(こうびろう) |
| (4) 喘息様気管支炎 |
| (5) 気管支喘息 |
子どもは熱の上がり際や体調の悪いときに吐くことはよくあります。
吐いたあとは、そのほかの症状がないかよく見てあげてください。
1〜2回吐いてもけろっとしてすっきりしたー、という場合は悪い病気でないことがほとんどです。
咳き込んで吐くのも、ひっかかった痰を出そうとして食べたものを吐くのですから、楽になって大丈夫。
でもしつこい嘔吐は胃腸の重大な病気や神経の病気の場合があるので要注意です。
嘔吐がはじまりでおこってくる病気には次のようなものがあります。 |
| (1) 感冒性胃腸炎(嘔吐下痢症) |
| (2) 腸重積 |
| (3) 髄膜炎 |
| (4) 幽門狭窄症 |
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ぷつぷつ、ぶつぶつが出ました、といって来院される患者さんは多いのですが、皮膚の症状はいろんなものをふくんでいます。
感染性のものから、慢性のアレルギー性のものまでさまざまです。
典型的なものはひとめ見れば診断がつくのですが、本当にわけわからないぶつぶつは結構多いものです。
自然に治っていくものであればよしとして、観察してください。 |
| (1) ウイルス性全身疾患 |
| (2) 皮膚感染症 |
| (3) アレルギー性 |
| (4) 出血斑 |

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私が小児科医になったころは、一般病院の小児科医は、子どもであればどんな病気でも勉強して診ていたものです。
でも、時代とともに小児科も専門分野が分かれ、医師数も減少し、高度な診断技術や集中治療が必要なものや非常にまれな病気は、大学病院、小児医療センターへ、感染症や急性疾患は一般病院、とすみわけをするようになりました。
たとえば、専門医に任せる病気としては、
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子どもの病気はいろいろあります。
インターネットや本で見るといろんな怖い病気があるのでお母さんは心配になってしまいます。
でも、深刻な病気の頻度はずっと少ないのです。たとえば首にぐりぐり(リンパ節の腫れ)があっても、白血病よりは、扁桃腺や首の湿疹のせいで腫れていることが多いし、頭痛があっても、脳腫瘍よりは偏頭痛が圧倒的に頻度が高い、ということで、われわれ小児科医は頻度の高いものから考えていきます。
とはいえ、外来に来た患者さんの症状が難しいときは、診察しながら、さささっと頭の中でいろんな病気を考え、どういうふうに検査をして診断しようか、どんなふうに親御さんに説明しようかと考えます(1〜2分間で)。
これは実はすごく経験と修練のいることで、見落としがあってはいけないし、もちろん誤診は許されないのでとても緊張します。
医療者と患者さんは信頼関係が重要なので、日頃から病気についてなるべく丁寧な説明をして理解していただこうと努めています。
保護者のかたもわからないことは遠慮なく質問してくださいね。
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