子どもの病気にはいろいろあります。病気の名前でご紹介するより、こんな症状があったとき何を考えるかというかたちでご紹介しましょう。子どもの病気のほとんどは感染症で、それも自分の力で治していけるものが多いのですが、ときに重症化したり命にかかわることもあるので、私ども第一線の臨床医は、そういう重篤な病気を見逃していないかに一番気を使います。子どもの病気はよくなるのも早いけど、悪化するときも急速なことがあるので、年に何回かひやりとすることがあります。ともあれよくある症状をあげて病気の解説をしてみましょう。

子どもの病気はいろいろあります。インターネットや本で見るといろんな怖い病気があるのでお母さんは心配になってしまいます。でも、深刻な病気の頻度はずっと少ないのです。

たとえば首にぐりぐり(リンパ節の腫れ)があっても、白血病よりは、扁桃腺や首の湿疹のせいで腫れていることが多いし、頭痛があっても、脳腫瘍よりは偏頭痛が圧倒的に頻度が高い、ということで、われわれ小児科医は頻度の高いものから考えていきます。とはいえ、外来に来た患者さんの症状が難しいときは、診察しながら、さささっと頭の中でいろんな病気を考え、どういうふうに検査をして診断しようか、どんなふうに親御さんに説明しようかと考えます(1~2分間で)。これは実はすごく経験と修練のいることで、見落としがあってはいけないし、もちろん誤診は許されないのでとても緊張します。

医療者と患者さんは信頼関係が重要なので、日頃から病気についてなるべく丁寧な説明をして理解していただこうと努めています。保護者のかたもわからないことは遠慮なく質問してくださいね。

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