かめさきこども・アレルギークリニック
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かめさきからのメッセージ

2012/04/15
こどもの喘息は治るか

 こどもの気管支喘息は、大人になったら治る、と昔はいわれていましたが、そうでもないことが最近わかってきました。もちろん大きくなると喘息発作は少なくなり軽くなりますし、最近はいい薬がありますので、スポーツも含め普通の生活をすることができます。でも治ったかどうかとなるとまた別で、大人になってから再発するひとも少なくないのです。アレルギー専門の小児科医としては、こどもの喘息には、放っておいても治るタイプ、ちゃんと治療しないと治らないタイプ、ちゃんと治療しても治らないタイプの三つがあると思っていますが、小さいときにどのタイプか判断しにくいのが問題です。
 そういうことを研究して来月のアレルギー学会で発表するために、乳児喘息の患者さんたちのカルテを約200人分、全部読んで、よくなっているかどうかを今調べています。赤ちゃんの時に発症する乳児喘息は、気管支が狭くて柔らかい乳児期は感染症のたびにぜいぜいいって、ひどくなれば、肺炎や呼吸困難を合併し、入院が必要になります。でも、ある時期(3歳以降)をこえるとびっくりするくらいよくなって、治療しなくても発作がなくなります。あんなに毎週、通って吸入や点滴をしたのに、もう何年も来てないねえ、というお子さんが多いのです。医者としては矛盾した複雑な気持ちで、病気がなくなれば会わなくなるのでそれは患者さんにとってはいいことでうれしいんだけど、ちょっとさみしい気もするのです。今日はお花見日和の日曜日でしたが、休日返上でクリニックでカルテを見ながら、何年も来てない患者さんのお宅に電話させてもらったりしましたが、ほんとに喘息出なくなりましたー、とお聞きして、うれしかったです。突然電話してびっくりさせてごめんなさいね。
 さあ、調査はまだまだ時間がかかりますが、がんばろう。夕方帰れば桜は満開でした。春爛漫。




2012/03/31
大変な3月

 3月に入ってから患者さんが多く忙しい毎日です。いつも春は、保育園・幼稚園・小学校の入園・入学に際して、食物アレルギーの検査、その結果の説明と新しく食べ始めるものの具体的な試し方の説明、さらには園や学校に提出する意見書の作成など、時間のかかる作業が多くなり、ひとりあたりにかかる診療時間が増え、そういう患者さんの数も増えます。最近では、エピペンという食物アレルギーアナフィラキシー時の自己注射の指導や説明も増えています。また、転居に伴う専門医への詳細な紹介状も何通も書かなければなりません。加えて、何年もずっと食べ物を除去していたけど、入学前になってあわててどうしましょう、と来られる初めての患者さんもちらほら。中には、乳児期に、卵食べたら死ぬぞ、と医者に脅かされ、7年間もまったく完全除去を続け、本人も卵が入ってるものは絶対拒否するのですが、実は検査値を見たらほとんど反応する物質はなく、おそらく3歳からふつうに食べられていただろうに、という患者さんもいます。最近では食物制限は早くから解除したほうが食べられるようになるということがわかっており、それには細かな食事指導や負荷試験も必要でとても診療としては大変ですが、よかった、あれが食べられた、これもおいしかったと親子で喜んでもらえれば、専門医冥利につきるというものです。検査もせずに何年も除去を指示されたり、今まで普通に食べていたのに、たまたました検査で異常が見つかって除去を指示されたら、ちょっとおかしいのでは、と思ったほうがいいでしょう。うちの患者さんで、卵や小麦の数値がRASTで300とか1200とかでも普通に食べてる子はいますから、検査値はあてにならないのです。
 そういうわけで、最近は午前午後外来ぶっつづけでちょっとお疲れの亀崎です。あまりゆっくり話ができなかったり早口でしゃべったり笑顔ができなかったりしても許してくださいね。連日すわりっぱなしでトイレ以外8時間ずっと診察としゃべり続けていることを想像してみてください。もっとアレルギーの患者さんにゆっくり丁寧にお話ししたいのですが、ひとりの人間のやれることって限界があります。これで、遠距離通勤して帰ってから、買い物ごはんつくりと家事も、実家や夫の援助や家政婦さんもなく全部やるので、結構へろへろです。でもまあみなさん、楽しい春、いい新学期を迎えてくださいね。




2012/02/25
水漏れ事故が起こりました!

 いやあ、びっくりしました。災難というのは誰にでも、突然降ってくるのですね。今日2月25日土曜日、朝出勤中に受付のHさんから携帯に電話があり、「先生、クリニックがえらいことに・・・水びたしなんです!」着いてみると診察室、通路、受付の床が水につかってまるでノアの洪水?天井のあちこちからしずくがたれ、どうやら水もれだ。患者さんは玄関前にもう行列で待っていて、受付開始時間が迫る。診療ができるのか、いったい?そのうち上の階の住人のかたがいらして、どうも給湯器が壊れて水が溢れ出したらしい。ビルの管理会社に電話しても、つながらない。出勤してきた受付事務員も看護師もみんなでタオルで床の水ふきをしてくれているが、その一方で診療の体勢も整えねばならない。アイチケットは処理できないので、急遽中止し、窓口に来られた患者さんには対応しようと、被害のない処置室で診療を開始し、そのうち管理会社の担当がかけつけ、水漏れの原因調査と被害場所の確認を始めた。・・・
 災害時の危機管理体制といいますが、ほんとにこれもそうで、何かあった時にどう対応するかというのが、人間試されるのですね。電子カルテのパソコンが一部水にぬれたけど被害なく動いたからよかったものの、だめであれば、遠くから来てくれた患者さんにもお断りしなければならないところでした。これが電子カルテ、機械の弱いところですね。職員が一丸となって対応してくれて、なんとか土曜の診療を終えました。今日アイチケットで受診したかった患者さんはごめんなさいね。
 被害は、買ったばかりのコピー複合機が水にぬれてショートしたのと、シミや水でぬれた壁や天井、ぬれたいろんな書類などなど・・・まあ、でもまだ診療ができたのでよかったと、いい方向に考えることにしました。
 しかしいささか疲れました。3月は論文書きや学会の準備や本の原稿書きなどいろんな仕事がひかえています。なるべくアクシデントなく、やりたい。そして、早く春になれ〜!




2012/01/30
寒い寒いの毎日

 ぎんぎんに寒い日々です。インフルエンザも先週からブレイクし、100万人を超える大流行となりました。ただ幸いに、軽い患者さんが多く、抗インフルエンザ薬もよく効いて重症化する人は今のところあまりいないようです。インフルエンザの予防接種をしていた人も、感染してはいますが、軽くすんでいます。喘息があるからと家庭でひとりだけワクチンを受けた子がいました。兄弟や母がみんなインフルエンザにかかり、しんどくて寝込んでいるのに、その子だけ、インフルエンザになったのに熱があっても元気に遊んでいました。
 私はいっぺんもインフルエンザもかかったことがないし、もともと頑強でほとんど病気をしたことがありません。ですからときに何かで病院に行く患者さんになると、心細さや不安がよくわかります。
 先日クリニックのお休みをいただいて、地元の総合病院の整形外科を受診しました。数か月前から右ひざに荷重がかかると痛むのです。腫れもなく動くのも支障はないのですが、階段や坂道を歩くとき体重がかかると鈍く痛むというもの。加齢による関節炎ではないかと危惧していたのですが、レントゲンとMRIで、骨も関節も正常なことがわかってひとまずほっとしました。じゃあ、なんで痛いんでしょう?原因がわからないからだの不調というのは患者さんには不安ですよね。先生は私の膝をあちこち触って、痛むところを見つけ、「原因がわかりました。病名もつきました」私はほっとしました。それは、“鵞足炎”というもの。私の足はガチョウになったのかー!!膝についている筋肉の先、ハムストリングというところが炎症をおこしていて、どうもからだが硬くて、十分に筋肉や筋が伸びてないらしい。筋肉のついた状態がガチョウの足に似ているからついた病名で、別に足がガチョウになるわけではないらしくほっとしました。要するに患者さんは、からだの不調の原因がわかり、理論的に解説してもらえば、納得して治療に向かえるのではないか、と、改めて思ったことでした。私も運動不足なんだなあ。ストレッチやウォーキングなど、体をきたえなくてはと思いました。春よ早く来い!




2011/12/27
2011年も終わりです

今年も残りわずかとなりました。クリスマス寒波は大雪をもたらし、田舎に住んでいる私は、クリスマス明けの月、火と、積雪8cmを踏みしめ転ばないように駅まで歩いて出勤しました。自然の猛威には勝てませんね。
 今年の一番のできごとは、東日本大震災と原発事故でしょう。昔から日本人は、豊かな自然のなかでその恵みで暮らし、文化を形成し、でも一方で自然への畏怖と尊敬を持って生きてきた民族です。しかし、技術科学の発展で、自然をも制圧できるとみんなで思っていたふしがあります。もし今の快適で便利な、24時間なんでもコンビニで手に入る生活が、いったん破綻すれば制御できない原子力発電でまかなわれているとすれば、何がいったい重要かをみんなで考えなおさないといけない時期ではないでしょうか。少々不便でも、時間がかかっても、人と人が信じあって助け合って生きていける社会がいいと私は思うけど。よく考えればそれは、子育てに通ずる生き方でもあります。
 個人的にも困難のあった一年でしたが、仕事そのものは楽しくやれて、患者さんの子どもたちやご家族から今年もたくさん元気をいただきました。アトピーのかゆみで機嫌悪く掻きまくって眠れなかった子が、治療でよくなって機嫌よく遊んでくれたり、喘息でお子さんの生活に不安のあったご家族が、ちゃんと治療して走り回っても大丈夫で安心した、と笑顔で報告していただけると、うれしいです。少しでも人のお役にたつということが、人間を支えてくれるなあと実感します。
 今年高校生になったK君が年末の外来に来てくれました。初めて会った2歳のころは米とだいこんとにんじんとのりしか食べていなくて、毎日ぜいぜいいってた重症アレルギー児でした。何度もアナフィラキシーで大騒ぎし、喘息発作で入院しましたが、最近はひとりで外来に来てくれ、178cmもあって私を見下ろしてにやっと笑います。サッカー部で、合宿も遠征も無事こなし、ようここまで成長したなあと感慨しきりです。
 来年もひとつひとつ、いいことや楽しいことややりがいを拾って積み上げていきたいです。皆様よいお年を。







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